iPhone向けレシートスキャンアプリを5つ比べてみました

iPhoneでおすすめのレシート読み取りアプリはどれですか?
スキャン後の用途で選びます。iPhoneに自分だけの保管庫を作るなら、MRSが検索できるPDFを保存し、店舗、日付、合計、税、品目をテキストファイルに読み取ります。アカウントは不要です。経費精算ならExpensify、一般的なスキャンならGenius ScanやAdobe Scan、たまのレシートなら「メモ」や「ファイル」が向いています。
ポイント
- レシートアプリの役割は2つに分かれます。紙を検索できる形で保管するか、レシートを経費として精算書や会計ソフトに記録するかです。
- MRSは店舗、日付、合計、税、品目をテキストファイルに読み取り、検索できるPDFも保存します。すべてiPhoneの中で行い、アカウントもアップロードも不要です。
- Expensifyは加盟店名、日付、合計、通貨を読み取って会計ソフトと連携します。アカウントが必要です。
- 「メモ」と「ファイル」は無料でレシートをスキャンできますが、保存されるのは画像だけで、店舗、日付、合計は読み取られません。
- レシートアプリは色あせたレシートと長いスーパーのレシートで試しましょう。きれいなレシートはどのアプリでもうまくいきます。
確定申告の時期になると、必要なレシートは箱の中で丸まり、しわになり、薄いグレーに色あせています。レシートスキャンアプリを使えば、その箱をあとで探せるファイルに変えられます。ただ、どのアプリがよいかは、保管したいのか経費精算をしたいのかで変わります。ここで比べるiPhoneアプリ5つは、読み取る内容、ファイルの保存先、アカウントの要否がそれぞれ違います。
レシートスキャンアプリ選びが大切な理由
レシートスキャンアプリ選びが大切なのは、レシートを何年も読める状態で、すぐ見つかるように残す必要があるからです。米国のIRSは、記録を3年間保管するよう案内しています。これは多くの場合の期間で、申告書の総所得の25%を超える所得を申告しなかった場合は6年、貸倒れや無価値になった有価証券の損失は7年です。紙のレシートはそこまでもたないことが多いため、スキャンしたものが記録になります。
レシートスキャンアプリは入力の手間も減らします。店舗、日付、合計を読み取ってくれれば、小さな紙に目を凝らさなくても数字をコピーするだけで済みます。
2つの役割:紙を保管するか、経費を記録するか
レシートアプリの役割は2つに分かれます。1つ目は保管です。レシートごとにきれいなPDFを作り、文字を読める状態にして、税理士に渡せるフォルダにまとめます。2つ目は経費の記録です。店名、日付、金額を経費の項目にして、精算書や会計ソフトに送ります。
家計を管理する人やほとんどのフリーランスに必要なのは保管です。経費精算書を提出する会社員に必要なのは記録です。

レシートスキャンアプリの選び方:ステップごとに
財布にある本物のレシート5枚を使えば、アプリ選びは20分ほどで終わります。2〜3個のアプリを入れて並べて試しましょう。
- 用途をはっきりさせる。 レシートが最終的にどこへ行くかを書き出します。税金用のフォルダ、毎月の家計簿、勤務先の経費精算書、または経理担当者の会計ソフトなどです。保管が目的か、経費精算が目的かで、合うアプリは変わります。
- 扱いにくいレシートをスキャンする。 スーパーの長いレシートと、車や財布の中で色あせたレシートを選びます。新しく平らなレシートはどのアプリでもきれいに写るので、扱いにくいものほど違いが出ます。
- アプリが何を読み取るか確かめる。 スキャン後に店舗、日付、合計がテキストになっているかを見ます。税や品目まで読み取るアプリもあれば、画像だけのアプリもあります。
- ファイルの保存先を確かめる。 レシートがiPhoneに残るのか、アプリのクラウドに送られるのか、勤務先が見られるアカウントにひも付くのかを読んでおきます。
- アカウント登録の有無を確かめる。 最初のスキャンの前に登録を求められるかを確認します。チームで精算書を共有する経費ツールならアカウントは理にかなっていますが、自分だけの保管ならアカウントは不要です。
- レシートを検索してみる。 1日たってから、店名や商品名をアプリの検索に入力します。検索できるPDFなら、印刷されているどの単語でもレシートが見つかります。
- 無料の範囲を確かめる。 1年分のレシートを1つのアプリに取り込む前に、何が無料で、有料プランで何ができるかを確認します。

MRSでスキャン・署名・検索
自動で端を検出するスキャナ、検索できるPDFを作る文字認識(OCR)、PDF編集、保存した署名をiPhoneで。ページは端末内に保存されます。
MRSはステップ3〜6をiPhoneの中でクリアします。「レシートをスキャン」は店舗、日付、合計、税、品目を.txtファイルに読み取り、検索できるPDFを保存します。アカウントもネットワークも不要です。詳しい手順はiPhoneでレシートをスキャンする方法のガイドにあります。
よくある勘違い:きれいなレシートで試してしまう
多くの人は新しく平らなレシート1枚で試しますが、それならどのアプリでもきれいなPDFになります。確定申告で困るのは、色あせた感熱紙のレシート、腕の長さほどあるスーパーのレシート、そして12.99を「1299」のように小数点なしで印字したレシートです。この3枚で試し、アプリが読み取った合計を紙と見比べましょう。
おすすめのレシートスキャンアプリ5つを比較
MRS、Expensify、Genius Scan、Adobe Scan、iPhone内蔵のスキャナは、どれもレシートを取り込めます。違うのは、読み取る内容とレシートの保存先です。他のアプリの情報は、執筆時点の各アプリの公式ページまたはApp Storeの説明によるものです。
| アプリ | レシートから読み取る内容 | ファイルの保存先 | アカウント | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| MRS | 店舗、日付、合計、税、品目を.txtファイルに。店舗と日付の名前が付いた検索できるPDFも保存 | iPhoneの中:PDFはMRSのライブラリ、.txtは「ファイル」›「このiPhone内」› MRS › Receipts | 不要 | 数字をテキストで残す自分だけの保管庫がほしいフリーランスや家庭 |
| Expensify | 加盟店名、日付、合計、通貨(SmartScan) | Expensifyアカウントの経費に添付。QuickBooks、Xero、Sage Intacct、NetSuiteなどと連携 | 必要(メールアドレスか電話番号で登録) | 経費精算書を提出する会社員やチーム |
| Genius Scan | 検索できるテキストレイヤー。Genius Scan Ultraプランでは経費精算用にレシートの詳細も | 端末上で処理。Box、Dropbox、Expensify、Google Drive、iCloud Driveなどへ書き出し | スキャンについては記載なし。Genius Cloudのバックアップは別のサブスクリプション | まとめてスキャンしてクラウドサービスに書き出す人 |
| Adobe Scan | OCRによる検索・編集できるテキスト(5ページ、サブスクリプションで100ページ) | Adobe Document Cloudに自動保存 | 説明には記載なし | 書類をすでにAdobe Acrobatで管理している人 |
| 「メモ」/「ファイル」 | Appleのガイドには文字の読み取りの説明なし。ページをスキャンした画像 | メモの中、または選んだ「ファイル」の場所 | 追加のアカウントは不要 | たまにレシートを画像として残したいだけの人 |
MRSは1枚のレシートから2つのファイルを作ります。ライブラリには店舗と日付の名前が付いたPDF、「ファイル」には店舗、日付、合計、税、品目を書いた.txtファイルです。読み取りは端末上のルールでiPhoneの中で行われ、ネットワークもアップロードもアカウントも不要です。結果の画面には店舗、日付、合計が表示され、「テキストファイルを共有」と「PDFを開く」のボタンが並びます。さらにすべてのページに端末上でOCRがかかるため、ライブラリの検索で、印刷されたどの単語からでもレシートが見つかります。
MRSのフォルダは入れ子にできるので、年のフォルダの中に月のフォルダを作るのは1分で済みます。間違えて削除したレシートは、30日間残る「ゴミ箱」から復元できます。アプリはiOS 16以降のiPhoneで動き、33言語に対応しています。ダウンロード、スキャン、OCRは無料です。MRS Premiumでは、共有と、無料で5回開いたあとの保存済み書類の無制限の閲覧が使えるようになり、価格はアプリ内に表示されます。
Expensifyはまず経費ツールです。レシートスキャンのページによると、SmartScanは加盟店名、日付、合計、通貨を読み取り、iOS、Android、Webのアプリがあります。ExpensifyのApp Storeの説明にはQuickBooks、Xero、Sage Intacct、NetSuiteなどとの連携が書かれており、Expensifyのホームページではメールアドレスか電話番号での登録を求められ、個人は無料とされています。
Genius Scanは書き出し先が多い一般的な書類スキャナです。App Storeの説明には、端末上での書類処理、検索できるPDFの作成、Box、Dropbox、Expensify、Google Drive、iCloud Driveなどへの書き出しが挙げられ、Genius Cloudのバックアップは別のサブスクリプションです。経費精算のページによると、Genius Scan Ultraプランでは経費精算用に各レシートの詳細を取り出せます。
Adobe ScanはApp Storeの説明で、身分証、メモ、名刺と並んでレシートをスキャンの対象に挙げています。同じ説明によると、スキャンはAdobe Document Cloudに自動で保存され、OCRは5ページまで、サブスクリプションで100ページまで使えます。スマートライブラリが写真ライブラリの中のレシートを見つけてPDFにする機能もあります。レシート以外の書類については、PDFスキャナアプリの比較で両方のアプリを取り上げています。
「メモ」と「ファイル」は、iPhoneに内蔵された無料の書類スキャナを共有しています。Appleのスキャンのガイドでは、「メモ」では添付ファイルボタンをタップしてから「書類をスキャン」、「ファイル」ではその他ボタンをタップして「書類をスキャン」をタップし、保存先を選んで「保存」をタップする手順が紹介されています。文字やレシートの項目を読み取る機能の説明はないため、数字は自分で入力します。
どれを選ぶか
どれを選ぶかは、ステップ1で決めた用途で決まります。店舗、日付、合計、税をテキストで残す自分だけの保管庫をiPhoneに作るならMRS、勤務先や会計システムが経費精算書を求めるならExpensifyを選びましょう。まとめてスキャンしてクラウドに書き出すならGenius Scan、すでにAcrobatを使っているならAdobe Scan、レシートが月に1枚程度なら「メモ」か「ファイル」で十分です。
スキャンしたレシートを役立つ状態に保つコツ
スキャンしたレシートは、読みやすく、名前が付いていて、受け取ったその日に整理されていれば役立ちます。
- その日のうちにスキャンする: 座ったときに10秒かければ、春になってから記憶をたどらずに済みます。
- 平らにして横から光を当てる: 光沢のある紙の真上にライトがあると、合計の上に白い光が映り込みます。窓の光を使うか、レシートの向きを変えましょう。
- 名前を確かめる: MRSは読み取った店舗と日付で各PDFに名前を付けます。店名が違っていたら、「山田金物店 2026-03-14」のように名前を変えましょう。
- 年ごとに1つのフォルダ: その中に月ごとのフォルダを作り、「2026」›「03月」のようにします。
- まず合計を確かめる: 紙を捨てる前に、結果の画面の合計と紙を見比べましょう。

感熱紙は色あせる
感熱紙こそ、早めにスキャンする理由です。感熱紙についてのWikipediaの記事によると、感熱紙の染料は高温や多湿の環境で無色に戻ることがあり、紫外線、水、油脂、可塑剤による色あせを防ぐ保護コーティングもあります。
色あせた印字は、MRSを含め、どのアプリにとっても読み取りが難しいケースです。文字が読み取れなかったときも、MRSはPDFを保存し、明るい場所でレシートを平らにしてもう一度スキャンするよう案内します。
レシートアプリが自分に合っているか確かめる方法
どのレシートでも1分以内に見つかり、合計を信頼できるなら、そのアプリは自分に合っています。最初の1か月が過ぎたら次の点を確かめましょう。
- 検索: アプリの検索に店名を入力すると、正しいレシートが出てきますか。
- 合計: 適当に選んだ5枚のレシートで、アプリが読み取った合計は紙と一致していますか。
- 扱いにくいレシート: 色あせたレシートや長いスーパーのレシートは読める状態になりましたか。
- 受け渡し: 先月のレシートを、税理士や勤務先が求める形で送れますか。
- 保管期間: 多くの記録についてIRSが定める3年後も、ファイルは残っていますか。
5枚のレシートで試す
5枚のレシートで試せば、10分で公平に判断できます。先月のレシートを5枚選び、それぞれに印字された単語で検索し、合計を紙と見比べましょう。
レシートスキャンアプリ選びでよくある失敗
レシートスキャンアプリ選びでよくある失敗は、用途に合わないアプリを選ぶことから起きます。
- 保管が目的なのに経費ツールを選ぶ: アカウントや精算の流れは、税金用のフォルダには不要な手間を増やします。
- 経費精算が目的なのに保管用アプリを選ぶ: 勤務先が1つのシステムで経費を管理しているなら、指定されたシステムでスキャンしましょう。
- レシートの保存先を気にしない: クラウドのアカウントが合う人もいれば合わない人もいます。1年分のカードの控えをスキャンする前に、アプリの説明を読みましょう。
- 合計を確かめずに信じる: しわ1本で8が3に見えることがあり、小数点のない価格はどのアプリでも読み間違えやすくなります。
- 写真をカメラロールに置きっぱなしにする: 写真には文字のレイヤーがなく、旅行の写真に埋もれてしまいます。
- ポイントアプリを保管庫と思い込む: レシートを撮影するとポイントやキャッシュバックがもらえるアプリはポイントプログラムで、税金用のフォルダは作れません。
特殊なケース:長いレシートと複数ページのスキャン
長いレシートは、1枚のレシートを1ページと想定しているアプリでは失敗しがちです。MRSでは1回のスキャンが1枚のレシートなので、長いレシートは同じスキャンの中で少し重なるように2〜3ページに分けて撮影します。ページは1つのPDFにまとまり、読み取りも1回になります。1回のスキャンに2枚のレシートを混ぜないでください。
レシートアプリのチェックリストと次のステップ
レシートアプリのチェックリストは1画面に収まります。
- 用途: 保管か、経費精算か、その両方か。
- 読み取る項目: 少なくとも店舗、日付、合計がテキストになる。
- 保存先: すべてのレシートがどこにあり、誰が見られるかを把握している。
- アカウント: チームや税理士が必要とする場合だけアカウントを使う。
- 検索: 1か月後でも店名でレシートが見つかる。
- 保管期間: 多くの場合は3年、IRSの例外ではそれより長く保管できる。
自分だけの保管庫に数字をテキストで残したいなら、MRSをダウンロードして、今夜さっそく今週のレシートをスキャンしましょう。各手順はレシートのスキャンガイドで紹介しています。アプリについての質問はMRSサポートへどうぞ。残りの紙の山は週末でペーパーレス化する方法で片付けましょう。
よくある質問
iPhoneで使える無料のレシートスキャンアプリはありますか?
はい。「メモ」と「ファイル」は無料でレシートを画像としてスキャンできます。MRSは無料でダウンロードでき、スキャン、レシートの読み取り、OCRも無料です。MRS Premiumでは、共有と、無料で5回開いたあとの保存済み書類の無制限の閲覧が使えるようになり、価格はアプリ内に表示されます。Expensifyは個人なら無料、Genius Scanは無料で使え、追加機能は有料プランとしています。
個人事業主や小さな会社におすすめのレシートスキャンアプリは?
レシートを誰が見るかによります。経費精算書を提出したり、QuickBooksやXeroと連携したりする会社には、Expensifyのような経費ツールが合います。店舗、日付、合計、税をテキストで残し、整理された自分だけの保管庫がほしいフリーランスや小さな事業者には、すべてをiPhoneの中に保存するMRSが合います。
アプリなしでiPhoneでレシートをスキャンできますか?
はい。「メモ」と「ファイル」には「書類をスキャン」があり、カメラでレシートを取り込んで、メモや選んだフォルダに保存できます。Appleのガイドには店舗、日付、合計を読み取る機能の説明がないため、金額は自分で入力します。
レシートをスマホの中だけに保存できるアプリは?
MRSはPDFとテキストファイルをiPhoneに保存し、ネットワークなしでレシートを読み取り、アカウントも不要です。Genius ScanのApp Storeの説明には、端末上での書類処理と、オプションのGenius Cloudのサブスクリプションが書かれています。Adobe Scanの説明では、スキャンはAdobe Document Cloudに保存されます。
税金のためにスキャンしたレシートはどのくらい保管すべきですか?
米国のIRSは、多くの場合は3年、申告書の総所得の25%を超える所得を申告しなかった場合は6年、貸倒れや無価値になった有価証券の損失は7年、記録を保管するよう案内しています。これは一般的な情報で、税務上の助言ではありません。
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